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グローバル調達、海外調達の課題
グローバル調達を推進していくと、必ず海外からの調達や海外で製造拠点を構える必要性が出てきます。海外からの調達および海外に製造拠点を構える主要な目的の一つに日本国内で製造するよりも安価な製造原価を実現できるということがあります。ただ、十分な管理能力がないまま自社で直接海外からの調達を進めると、以下のような様々な問題に直面することがあります。
調達先が1社のみ、もしくは調達品目が1種類のみであれば、上記の問題が発生しないようにすることは比較的容易ですが、複数の調達先および複数の品目を海外調達しようとすると、上記の問題が発生しない様に、調達先別、かつ、品目別に管理体制を構築する必要性が出てきます。また、調達先の方針に左右されるため、情報は絶えず最新にしておくなど、管理コストが膨大になり、結果として、全体コストが国内調達と変わらない状態になってしまう場合があります。
とりわけ、海外調達を進めるにあたっては、日本国内の調達では問題にならなかった、品質文化の違い、納入仕様の食い違いに直面し、問題が大きくなることがあります。
上記の問題を解決または発生しない仕組みを、当社および当社グループでは提供しています。
具体的には、プリント基板の製造おいては、以下の通り複数の調達先ついて、調達先能力管理、在庫管理、納期管理、品質・工程管理を行っており、お客様においては国内調達を行っている感覚で、安価な製品を調達することができます。
一例ですが、8層のプリント基板で、ライン/スペース=75μm/75μm、1オーダー当たりのロット30㎡程度の製品を、A社(中国)に製造委託し、試作期間1ヶ月、量産は2ヶ月程度で調達し、国内検査後に納品しています。価格については、国内の概ね50%程度で提供できており、顧客からの評価もクレームなく良好で、国内と同等品質との評価を得ています。
同時に物量が少ない製品も複数依頼いただいており、本来であれば海外で製造できない数量ですが、当社がまとめることにより、少ない数量から海外調達することができています。
また、当社の自社工場があるため、国内で試作または終息時の少量短納期の対応も可能になっています。
部品実装においては、自社工場として、中国の深圳と蘇州に2工場、ベトナムに1工場を構えています。日本の工場と同じように、湿度管理、部品管理システム等を完備し、徹底した部品管理を行っています。
また、生産ラインにおいては、全ラインに外観検査機を導入しており、工程内での作りこみによる品質の安定化を図っております。一方で、現場作業者に対しても、日本の品質文化の教育を行い、作業手順書等で標準化を図り、不具合が出ない活動を行っております。
さらに、万が一不具合が発生した際も、製造ロット毎に使用部品および基板の生産履歴を記録しており、波及範囲を明確にすることができます。
(1)構成部品については日本で部品表を作成する際に入手性を確認します。そのうえで海外量産時に現地調達しやすい部品選定を行っています。また各生産拠点ではそれぞれ購買機能も持っていますので、当グループで部品手配、在庫管理も可能です。
(2)海外生産を行いたいが小ロットであり委託先が見つからなかったような場合について、お客様の目的・需要に合わせて最適生産数量、合法で最適な商流・物流をご提案いたします。
(3)日本で試作実装を行った結果は「試作カルテ」を使用して実装上のポイントや設定を海外実装工場(生産移管先)へ展開し、海外でのスムーズな量産立上げを実現します。
また、海外工場の特徴は、次の資料を合わせてご参照ください。
・当グループで部品手配、在庫管理が可能です。
・お客様の目的・需要に合わせて最適生産数量、合法で最適な商流・物流をご提案いたします。
・「試作カルテ」を使用して実装上のポイントや設定を海外実装工場(生産移管先)へ展開し、海外でのスムーズな量産立上げを実現します。
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